こた通信!

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

こた通信!

安閑とした日々がご希望ですか

『壇蜜日記』を読んで(妖艶ってだけではないのだよ)

 

明治大学文学部教授の齋藤孝さんの本がなかなか好きで。

以前にこんな記事も書きました。

 

www.kota-tsushin.com

 

 

 大変に読みやすいのでおすすめです。

で、最近はその姉妹本が発刊されておりまして。

 

 

 

文脈力こそが知性である (角川新書)

 

おもしろそう…という衝動を抑えられず(『語彙力こそが〜』を読んだ方はわかってくれるはず!この衝動!)、

買ってしまいましたよね☆(*´∀`*)テヘ

 

で、ですね。

ここからが本題なのですが(^◇^;)

この本のことも読んだら感想を書いていこうと思うのですが、「はじめに」を読んだ際にこんなことが書かれていたんですね。

 

『語彙力こそが教養である』(角川新書)をBS日テレの番組『久米書店』で紹介していただけることになって、その収録に行ったときのことです。

「久米書店」の店主である久米宏さんが番組冒頭で、

「『語彙』という言葉自体がなかなか書けないですよね。『薔薇』といい勝負」  

とおっしゃると、妖艶なる書店員の壇蜜さんがすかさずこう言ったのです。

「『彙』の字でゲシュタルト崩壊が起きそう……」  

この一言で私は射貫かれましたね。これは楽しいおしゃべりの時間になりそうだと確信しました。  

どこで「ゲシュタルト崩壊」を覚えたのかと久米さんが尋ねると、

「高校の社会の先生から教えてもらいました。私が最初にゲシュタルト崩壊を体験したのは、ひらがなの『ぬ』でした」  

と語る壇蜜さん。その涼やかな口調からは、これみよがしではない知性がじんわりと滲み出ていて、なんとも素敵な感じでした。

 

そう、壇蜜である。

 

で、読んでみたんすよ、壇蜜さんの本を。

すばらしいんす。

彼女の知性や感性に惹かれてきていまして、今日はそのへんを紹介していきたいと思います。

 

※「ゲシュタルト崩壊」とは

f:id:kotaronobuta:20170326192204p:plain

 

(齋藤孝先生が「楽しいおしゃべりの時間になりそうだ」というのは、壇蜜さんの知性によるところだけなのか? 本当はその色気にも……なんてことはございませんね、きっとw)

 

 

読んだ本

  

 
壇蜜日記』っすね。

 

言葉の選び方が非常に素敵で。

秀逸。

目次すら素敵です。

 

f:id:kotaronobuta:20170326192438j:image

 

一応Amazonの内容紹介文も

オリジナル文庫!! 賞味期限切れのソースで運試し。新聞を読んでいると、つい求人欄に目がいってしまう。ショックなことがあると、食事もせずにひたすら眠り、たまたま入ったコンビニで肌着類の品揃えが充実していると、他人事なのにホッとする。抱かれる予定はしばらくなし――。
これぞ裸単騎で現代日本を生き抜く33歳女子の生活と意見! 壇蜜はやっぱりスゴかった!!
 
 
以下、「ああ、この感性はすごいな」と思った日記をいくつか紹介していきます。
 
 

釣った魚に餌をやりすぎて殺すような恋愛

 
2013/10/19 夜から冷たい小雨   
母親からおびただしい数のせんべいが届く。実家にいた時から好きでよく食べていたせんべいだった。おすそ分けとして周りに配るように言われる。相変わらず「おすそ」では済まない規模でモノを見ている人だ。足りないより、寂しいよりマシの精神が私にもあるのは彼女の遺伝子の影響だろうか。釣った魚に餌をやりすぎて殺すような恋愛をよくする所も似ている。ただ、確実に異性の好みは相容れない。彼女は分かりやすいほどメンクイで、私は分かりやすいほど……まあよいではないか。さて、せんべいをどうするか。

  

ぜひ壇蜜さんに釣ってもらって餌をやられすぎてみたいものだが。
こういう比喩表現も上手い。
そして母親の恋愛と自分の恋愛を比べて日記にしちゃうとは。
「まあよいではないか。さて、せんべいをどうするか」で日記を終える感じも良い。
 
 

椅子は自分で作った 

 
2013/11/14 晴れ
「芸能界の椅子、ここが空いてると思った?」  私「椅子は自分で作りました。だからすぐ壊れても仕方ないですね」
 
立ち読みした時、この部分に最高にシビれました。
自分で開拓していく攻撃的な姿勢も、その脆さを受け入れる儚さも、この一言に込められている気がして。
かっこいい人です。
 
 

何らかの役に立っているのか

 
2013/11/23 勤労晴れ   
勤労感謝の日にカレンダーを発売するイベントを開催し、スタッフやうちの子達に多大なる労力と待ち時間を使わせた私は非国民だろうか。喜んでもらうために開かれた催し物だったが、対面時間や対応がタイトでクールすぎてはいなかったかと不安がよぎる。制限ゆえ仕方なかったところもあるが……。帰り道立ち寄ったコンビニで答えのない疑問を背負いつつ購入したカップ麵は魚介風味と表記されていた。魚は、生きていても死んでいても人間の何らかの役には立っている。獣もまたしかり。私はどうだ。

  

「自分は生きていても良いのだろうか」といったような哲学的な考えも日記に記しています。
壇蜜さんは熱帯魚や猫も飼っているのでこんなことを書いているわけですが。
おもしろい人です。
 
 

「サッカーの奥深さ」とは

 
2014/3/5   
何気なくテレビを眺めてみると、サッカーの試合を振り返るような番組をやっていた。洗い物をするために台所へ行き、耳だけで聞いていたら、解説であろう殿方が「これはおしゃれなパスだー!」と賞賛する声が聞こえた。オシャレなパスもあればダサいパスもあるようだ。サッカーとは奥が深い。昔の仕事の関係でイビチャ・オシム氏が倒れた理由は習ったことがある。つい先日も有名なサッカー選手と番組でご一緒もした。無縁な訳ではないのだが……オフト監督は、今何をしているのだろうか。

 

これは思わず笑いましたw
こういうユーモアも時折挟んできますwww

なお「オフト監督」とはドーハの悲劇のときの日本代表監督です。
 
 

こんな感じで

 
ほんとに何気なーく読んでいるだけで良いのですが、言葉選びのセンスにハッとさせられます。クレバーです。
川端康成の『雪国』の一節を用いてくる日記もあり、文学に対しても教養があるのが伺えます。
 
ただのセクシー系タレントおねえさんではございません。
 
 
 
なお、『Amazonプライムビデオ』にて壇蜜さん主演の『アラサーちゃん 無修正』ってドラマも全話見ました。(作品的には下ネタ爆発です)
 
 
壇蜜さんはお芝居も上手いっすね。
なお、主題歌はゲスの極み乙女。(これも良い)
オープニングでみんなで踊る演出も楽しくて良い。
 
そして、川村陽介くんも良いが、忍成修吾くんが最高に素晴らしいです。
お芝居も存在感も雰囲気も。
 
 
壇蜜さんのこと、苦手(というか嫌い)って人もいるかと思いますが、かなり深い内面をお持ちです。
よかったら読んでみてくださいね、『壇蜜日記』。
 
 
おわり!