こた通信!

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こた通信!

30代独身実家住まいのヘタレ派遣社員による雑記ブログ。オピニオン、悩み、ファッション、読書、ゲーム、漫画、ときどき恋愛。

【感想】<古典部>『いまさら翼といわれても』(米澤穂信、角川書店) 省エネ・奉太郎の過去が明らかに!【ネタバレあり】

読書

 

<古典部>シリーズ最新刊が2016年11月30日に発売されたということで、

 

 

 

「氷菓」ファンの僕としては見過ごせないわけですよ。

 

でもハードカバー! 文庫化するまで待つか否か・・・。

 

 

 

 

 

ええ、買いましたさ。

 

久々にハードカバーの小説を読みました!

 

最&高でした!!!!(KPP)

 

 

 

誰もが「大人」になるため、挑まなければいけない謎。

待望の<古典部>最新作!

 

奉太郎が「省エネ主義」になったきっかけ、摩耶花に漫画研究会を辞める決心をさせた事件、えるが合唱祭の出番前に行方不明になったわけーー  <古典部>メンバーの新たな一面に出会う、瑞々しくも時にビターな全6篇!

 

 

 

奉太郎が「省エネ主義」になったきっかけとは!!

 

わたし、気になります!!!!

 

 

 

以下、ネタバレがっつりで感想書いていきますので、未読の方はご注意願います。

 

というか、読んでない方には全然伝わらないんじゃないかとさえ思います。(あしからず)

 

 

 

もくじ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箱の中の欠落

 

里志にスポットを当てた物語。

 

案外にちゃんと自炊するシェフ奉太郎は今回は焼きそばを作っています。まあ、物語には何の関係もないんだけど(笑)

 

今回の事件では生徒会長選挙の投票で水増しの不正投票のトリックを里志と奉太郎が考え、暴こうとします。

 

影で正義の味方をしようとする里志の姿がかっこいい。

 

トリック自体は大胆だとは思いますが、さほど面白いわけではありません。

 

どっちかっていうと夜道を歩いて対話を繰り広げていく里志と奉太郎の様子が良い感じです。

 

ラーメンを啜りながら将来の話になり、奉太郎は里志に対して「弁護士なんかどうだ」と投げかけますね。

 

バレンタインの時にも歩きながら話す場面があったけど、この二人のさらっとした友情は読んでて心地よい。

 

そんな感じです。(薄いw)

 

 

 

鏡には映らない

 

奉太郎に彼女がいた疑惑が浮上します。

 

語り部は摩耶花。

 

中学校時代の卒業制作に大きな鏡を学年全体で作ることになるんだけど、奉太郎は「手抜き」して大批判を浴びてしまうんですよね。

 

鏡(のフレーム)をデザインしたのは鷹栖亜美。

 

当時の奉太郎の彼女として出たのが鳥羽麻美。

 

いやー、「折木に彼女が」ってことで摩耶花の驚きっぷりはすごかった。

 

けど、僕も負けずに驚いた!  こういうのってワクワクするwww

 

えるというかわいい同級生がいながら、隅に置けないじゃないか!!!!w

 

 

 

鳥羽麻美は鷹栖亜美らにいじめられていたんだよね。

 

んで鷹栖が卒業制作の鏡のデザインに隠し文字として組み込もうとしたのが

 

「WE HATE ASAMI T」

 

けど制作時、これに奉太郎は気づいちゃって、自分の班が「S」のデザイン担当だったもんだから、手を抜いてそのデザインにしなかった。

 

結果、出来上がったのは

 

「WE HATE A AMI T」

 

これに鷹栖亜美は激昂してしまった・・・というわけだ。

 

 

 

個人的にこのエピソードは非常に面白かった。

 

摩耶花の奉太郎に対する軽蔑がクリアに晴れていくし、奉太郎の優しさが如実に描かれているし。

 

奉太郎のその優しさとめんどくさがりとの混ざり合いも素晴らしい。

 

照れる姿もかわいい(笑)

 

 

 

けど、謎が残る部分も多かった!

 

結局、奉太郎は鳥羽麻美と付き合ってなかったのか??

 

鳥羽麻美の言う(奉太郎に)「会って話したら嫌いになる」ってのは何故??

 

そして奉太郎はフレームパーツの制作を一人で引き受けた時点で隠しメッセージに気づいていたのか?

 

「アサミ次第だな」という言葉の真意は?

(鳥羽麻美に手伝ってもらおうとしてたわけではないと思う)

 

 

 

読み込みが足りないのか、読んだとこをどこか落としているのか。

 

うーーーむ。

 

 

 

連峰は晴れているか

 

アニメで描かれたエピソードだけど、ここまで書籍化はされてなかったやつ!

 

鏑矢中学時代の英語教師・小木が「ヘリが好きなんだ」と言った言葉の真意を探っていく話。

 

アニメでも面白かったけど、やはり見所は「折木奉太郎がやる気・好奇心を示す場面」でしょう!

 

えるに対しても「こいつもいい加減、失礼」という奉太郎よwww

 

 

 

なお、この話も奉太郎の優しさ・・・というか、人に対して心配りをちゃんとしようとする意識が垣間見られます。

 

省エネ主義で基本的にはめんどくさがりなんだけど、もっと深いところのポリシーはしっかり持っている。

 

そういうところがやっぱり奉太郎はかっこいいんだよね。

 

とぼけたふりして、ちゃんとしてる。

 

ルパン三世や冴羽獠、加持リョウジ等に通じるかっこよさじゃないでしょうか。

 

憧れます。

 

 

 

わたしたちの伝説の一冊

 

摩耶花! 摩耶花! 摩耶花!

 

…な語です(笑)

 

摩耶花が漫画研究会を辞めて、本気で漫画を描いていこうとする話。

 

摩耶花が雑誌に応募していただなんて! それほどに漫画を描くことが好きだったんですね!

 

漫画研究会はとにかくドロドロしています。(詳しくは『クドリャフカの順番』から読もう!)

 

不本意ながらそこに巻き込まれていく摩耶花。

 

そこに退部した河内亜也子先輩が現れる。

 

かつて衝突した河内先輩が提案したのは「漫研やめて、あたしとやろう」だった。

 

これはやばい!

 

互いを認め合えなかった二人が手を組む展開!

 

悟空とベジータかと思うくらいの熱い展開!!

 

摩耶花は漫研を辞め、河内先輩と組んでゲリラ的に漫画を描くことを決意します。

 

プロになろうとする覚悟と言えましょう。

 

かっこいい。

 

高校生でこうやって本気で挑戦していく姿って青春だよなぁ!!

 

青春群像劇!!

 

今後の活躍が気になります!!(河内先輩とまた衝突しちゃうんかなぁ! わくわく!)

 

 

 

というかですね、

 

この話の中では折木奉太郎の読書感想文がめっちゃ面白い!!

 

中学一年生の時の奉太郎が書いたとする「『走れメロス』を読んで」な!!

 

折木奉太郎の視点というか、世界観というか、人生観というか。

 

そしてこの友情物語作品を選んだ理由も「図書室で感想文向けに薦められていたんだよ。……短かったしな」である(笑)

 

読んだえるも「こういう感想文は、わたしには書けません」と唸る。

 

ディオニス王以外に、山賊に命令しメロスを襲わせた黒幕がいるはずだという主張、セリヌンティウスの弟子と名乗るフィロストラトスもメロスを妨害しようとする刺客であるという観点は驚かされました。

 

151ページから3ページほどで読み終えられる感想文なので、立ち読みででも是非読んでもらいたいと思う(←おいw)。

 

 

 

長い休日

 

奉太郎シェフの朝ごはんはトースト、ベーコン炒め、卵焼き・・・ってことで、この話では奉太郎の「省エネ主義」のきっかけのエピソードが明らかになります。

 

こういうのって<古典部>シリーズを書き始める前から背景的のものを考えて決めてから書いているんでしょうか。

 

小説家さんとか、漫画家さんとか、脚本家さんってすごいなーって思います。

 

 

 

いつになく朝から調子が良い奉太郎が散歩に出たらえると会ってしまって、その「やらなくてもいいことなら、やらない」というモットーのきっかけ話をすることになります。

 

んで小学生の頃の話をおもむろに始める奉太郎。

 

校内環境係。

 

いい子でいるとそれにつけ込まれて余計な仕事までやる羽目になる、といったところでしょうか。

 

そこで同級生のズルさや大人のズルさに嫌気を刺した、といったところでしょうか。

 

そして「長い休日」に入っていく奉太郎なわけですねー。

 

ロンバケか。(ちがう)

 

でもそんな心を閉ざした小学生の奉太郎に姉の折木供恵は

 

「きっと誰かが、あんたの休日を終わらせるはずだから」

 

といった声をかけます。

 

こういうところ、折木供恵は最高だなって思いますねー!!

 

んで、そんな奉太郎の隣にいるのが、えるなんですよねー!

 

今後の二人がどう進展していくのか、気になります!

 

 

 

いまさら翼といわれても

 

神山市主催の合唱祭の本番前、ソロパートを任されている好奇心少女・千反田えるが行方不明に。

夏休み前のえるの様子、当日の状況、ある人物がついた嘘……省エネ少年・折木奉太郎が、捜しに向かった先はーー。

 

ということで、えるが自分の未来について思いっっっっっっっきり悩むエピソードです。

 

これは是非<古典部>シリーズを全部読んでから読んでいただきたい。

 

えるが千反田家を継いでいこうと覚悟を決めていた様子を踏まえて読んでいただきたい。

 

 

 

奉太郎が行方不明のえるを探し出す。

 

自炊して作った冷やし中華を急いで平らげて探し出しに繰り出していく。

 

いざ見つけ出そうかという時に、摩耶花や里志はタイミングが合わず来られないで、奉太郎とえるとの一対一でのやり取りになる。

 

そこでえるへの理解を示す奉太郎。

 

えるは「いまさら翼といわれても、困るんです」と胸の内を吐露する。

 

ざわつく奉太郎。

 

 

 

終わり方がどんより!

 

これが米澤穂信<古典部>シリーズの魅力でもあるんだけども!

 

えるは合唱祭会場に向かって歌ったのか? それともやっぱり行けなかったのか?

 

個人的にはやはり歌えなかったんじゃないかなと思うが…。

 

 

 

大きな大きな「大人への扉」だと思います。

 

予想外に出現した扉でもあるわけですが。

 

高校2年生の夏休み。

 

今後一体どうやってえるや奉太郎は自分の進路を決定していくのでしょう。

 

経営的戦略眼を奉太郎が修めるというプランは??(←詳しくは「遠まわりする雛」を読もう!)

 

次のストーリーが待ち遠しいです!!

 

 

 

てことで(まとめ)

 

完読しましたー!

 

氷菓2期、早く製作して欲しいのだが、まだまだエピソードが足りないのかな?!

 

映画化もされるしなあ!!

 

 

 

<古典部>シリーズはほんとに知らない語彙が豊富で、辞書アプリで調べながら読むのも楽しいです!

 

知的好奇心!

 

僕もこうして幅広い語彙を操って文章を書けるようになりたいなあ!

 

意味が分かんなくても、文脈から分かるのもあるんだけどね。

 

てか読めないのもたくさん出てくるよ!!

 

覚束ない

卓袱台

言い種

 

読めないよー!!!!(漢検準2級所持)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

覚束ない(おぼつかない)

卓袱台(ちゃぶだい)

言い種(いいぐさ)

 

ですね!!

 

また『氷菓』から読み返して知らない語句を拾っていきたいけど、他にもいろいろ読みたいからなあ!

 

人生の時間が足りない!

 

とは言え、仕事を辞めたりしたとしても多分読書量は変わらないw

 

 

 

とにかく、<古典部>シリーズは面白い!

 

今後にも期待しております!

 

 

 

おわり!