こた通信!

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雑記ブログっていうのは、たのしいなぁ!

【感想】『遠まわりする雛』(米澤穂信、角川文庫)

読書

遠まわりする雛 (角川文庫)

 

古典部シリーズを読み進めています。

前作、『クドリャフカの順番』を読み終えてから一ヶ月・・・。

どんだけスローリーディングかw

 

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今回は短編集といった仕様になっています。

全7編。

1学期(2編)、夏休み、2学期、冬休み、3学期、春休みと各話が振られています。

その中で個人的に言及したい3つを紹介します!

 

ネタバレありますんで!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やるべきことなら手短に

 

5月のエピソード。

「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」の折木奉太郎が千反田えるの好奇心にペースを乱され、変化させられ始める話です。

 

宿題を忘れて居残りの奉太郎。

「音楽室の奇譚」「神山高校にもあった七不思議」なんかを話しながら付き添う里志。

入室してくる好奇心旺盛ガールの千反田える。

直観した奉太郎は・・・。

 

自身の信条どおりに振る舞ったつもりの奉太郎だが、里志はその誤謬を指摘する。

 

※誤謬(ごびゅう)・・・まちがえること。

 

って感じ!

『愚者のエンドロール』や『クドリャフカの順番』よりも前の話!

「女郎蜘蛛の会」という倶楽部名のセンスも素晴らしい。

 

この時点では奉太郎にとって千反田えるはどう見えているのかな。

奉太郎は自分の感情に鈍いから、よくわからない。

けど、それが読者の想像を膨らませるよなぁ。

 

 

手作りチョコレート事件

 

里志と摩耶花がメインの話。

なんだけど、やっぱりここでも里志と奉太郎との関係性にも目を向けておきたい。

『クドリャフカの順番』(文化祭の話)でも里志と奉太郎の関係の描写があったけど、単なる仲良しこよしってわけではない。

里志は自身の「こだわり」が変化していく中で、奉太郎との関わり合い方、摩耶花との距離感に悩んじゃうんだよねー。

 

もっと楽に生きちゃえばいいのに!

そんなに気に病むことじゃないのに!

 

って思っちゃう僕は、逆に信条がないってことになるんでしょうか。うーむ。

しかし、こうして里志を始めとする古典部の子らが思い悩む姿は、まさに思春期真っ只中と言いますか。

アイデンティティを確立させていく過程でもあるんでしょうねーって思います。

 

この話の後、里志と摩耶花が結局どんな「関係」に落ち着いたのかは、これまた読者の想像次第です。(今のところね)

 

 

遠まわりする雛

 

春休みのエピソード。

奉太郎は、千反田えるに好奇心を抱いている自分を自覚していきます。

1学期にはすでに気になっていたんだろうに、自覚するまで約1年を費やしているとは、何ともまぁ「遠まわり」なんでしょう(笑)

って感じです。

 

 

「手作りチョコレート事件」で里志が摩耶花への想い、葛藤を奉太郎に告白する場面がありますが、その時にはピンときていなかった奉太郎も、この「生き雛祭り」でその時の里志の信条を少し理解するようにもなります。

「省エネ」の奉太郎が随分と変わってきました。

いや、「省エネ」の奉太郎も僕は大好きなんですけどね。

 

次巻以降でどんな変化を見せてくれるのか、彼ら4人の関係性も楽しみです。

 

あ、ちなみにこの「遠まわりする雛」では里志と摩耶花は一緒に「生き雛祭り」を見にきていました。

この二人の関係はどうなったんでしょうねーーーー!!

 

 

おわりに

 

アニメ『氷菓』で映像化されているのはここまで。

そういえば「連峰は晴れているか」は収録されてないんだなぁ?

アニメオリジナルストーリーなのかな??

って、調べてみたらそういうわけでもありませんでした。

 ↓↓

time-de-time.air-nifty.com

 

『野性時代』っていう雑誌に掲載されていた話なんですね。

うーむ、残念。

 

この後は『ふたりの距離の概算』に進んでいきます!

まだアニメ化されてないエピソードに突入していくってことで、めっちゃ楽しみです!

 

 

 

 

遠まわりする雛 (角川文庫)

遠まわりする雛 (角川文庫)