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雑記ブログっていうのは、たのしいなぁ!

【感想】『クドリャフカの順番』古典部のみんながやさしかった

読書

クドリャフカの順番 (角川文庫)

 

 

クドリャフカの順番 (角川文庫)』(米澤穂信)を読了しました。

 

古典部シリーズの第3弾です!

 

第1弾

kotaro-nobuta.hatenadiary.jp

 

第2弾

kotaro-nobuta.hatenadiary.jp

 

 

 

今回の舞台は文化祭。

古典部では作りすぎた文集(200部)を売り切ろうと奮闘します。

そんな中で学内では連続盗難事件が発生。

犯行声明を残していく怪盗「十文字」。

省エネの折木奉太郎は文集の完売と盗難事件の解決に関与するはめに…笑

 

 

といった感じです!

 

そして今作は折木奉太郎、千反田える、福部里志、伊原摩耶花の4人の視点で描かれていきます。

「多視点形式」っていうみたいです。

 

 

 

以下、微妙にネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかくみんながやさしい

 

今回は、あの摩耶花がミスって古典部文集が200部も刷られてしまいます。

痛恨の発注ミス。

気を病む摩耶花。

なのに漫研でも役割を与えられているので、文集を売り込むことになかなか協力してあげられない摩耶花。

それも含めて気を病む摩耶花。

 

そこを古典部のみんなでフォローしようとするのが素晴らしいです。

「気にするな」と。

古典部の知名度を上げて完売を目指す奉太郎、える、里志がとても優しいです。

奉太郎も優しいのです。

そんなキャラじゃないと思ってたのに、他人のことなんか我関せずなキャラだと思ってたのに、奉太郎が優しいのです。

摩耶花にも声をかけてやるのです。

 

奉太郎が200部完売の為に、人に交渉しに行くのです。(物語後半)

あの「省エネ」の折木奉太郎がです。

 

・・・惚れてまうわ!

 

 

ひとにものを頼むということ

 

今作ではえるも奮闘します。

総務委員会に入須に壁新聞部に放送部にと、いろんな人に会いにいきます。

そこで交渉するのは「古典部の物販エリアの拡大」や「壁新聞に古典部のことを取り上げてほしい」といったことです。

 

いつもまっすぐなえるは、女帝・入須に「頼み方」を教わります。

そこでの入須の助言を引用しておこうと思います。

 

「お前がいますぐにでも使えそうな、初歩的なのは「期待」だろう。

 いいか。相手に「自分に頼る他にこいつには方法がない」と思わせることだ。自分は唯一無二の期待をかけられている、と感じた人間は、実に簡単に尽くしてくれる。自己犠牲さえ厭わないことも、珍しくない。相手に期待するんだ。ふりだけでいい。

 加えて、一つ注意することがある。問題をあまり大きく見せてはいけない。「自分が助けると、こいつは絶体絶命のピンチを脱出する」と思わせては駄目だ。自分のちょっとした手助けで他人が莫大な利益を得たり致命的な不利益を回避したりすることを快く思う人間は、多くはない。自分には些細なことだが相手にはそこそこ大事なことらしいな、というラインで攻めるのが重要だ。優越感をくすぐれる。

 もう一つ。できれば人目のないところで、異性に頼むことだ」p149

 

 

これを一生懸命に実践しようとするえるですが、はてさて、どうなることやら(^◇^;)

 

まぁ、ネタバレすれば「ものすごく疲れました」といった感じで、えるにとっては「不向きだった」ということになります。

が、その中でも文集のPRに貢献していくえる。

その様子はぜひ本を手にとって読んでみてください(笑)

 

というか、この「頼み方」ってのは実践でも参考になるだろなってことで、メモっときました!!_φ( ̄ ̄ー ̄ )

 

 

「期待」について

 

今作ではこの「期待」とはなんぞやということがかなりキーになってきます。

事件には関係ないのですが、哲学的な意味で。

 

里志が奉太郎に対する期待。

えるが遠垣内に仕向ける期待。

谷くん(里志のクラスメート)の口にする期待。

田名辺(総務委員長)が陸山(生徒会長)に抱く期待。

 

また、河内亜也子(漫研の先輩)が口にする「期待」という言葉に含まれる切なさにも心がキュッとなります。

 

いや、その辺は里志の言う「期待」にもそうなんですけどね。

 

 

米澤穂信さん(作者)の描く、こういう切ない空気感というか、影を感じさせる作風がすごく好きなところです。

語彙が豊富なところも好きなんですけどね。

僕の場合はわからない語句をなるべく辞書アプリで調べながら読み進めていますが、語句の意味がわからなくても読めるという、そのバランス感もすごいと思います。

 

 

 

まとめ

 

ってことで、読むのはゆっくりなのですが、非常に楽しめました!

アニメ版と比較してみるのも面白いですね! 

 

また、今回の一冊ってご献本いただいたものなんですよね。

  ↓

kotaro-nobuta.hatenadiary.jp

 

 

いやー、ほんとにありがとうございます!!

ご挨拶が最後になってしまって申し訳ないです!!

 

古典部シリーズ、第4弾を読み進めていきたいと思います!

 

 

 

 

 

おわり! 

 

 

クドリャフカの順番 (角川文庫)

クドリャフカの順番 (角川文庫)